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「除夜の鐘じゃなく、除夕の鐘に」苦情に配慮 福岡・東長寺の場合

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写真提供:福岡市

大晦日の風物詩でもある「除夜の鐘」に、数年前から少しづつ変化が起きています。

この時期のニュースでよく聞く取り上げられる話題の一つですね。

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「除夜」の鐘 から 「除夕」の鐘 へ

大晦日深夜に、どこからともなく「ごぉ~ん」と聞こえてくる鐘の音は、今年も終わりお正月がきたなあと、感慨深いものですが、一方で騒音だと感じる人もいるそうで、そんな苦情から、

 

除夜の鐘自体を中止する

深夜帯を変更して日中にする

 

と、対策をするお寺が増えています。

 

大晦日(12月31日)の日付が変わり、新しい年になる深夜0時を挟んで鳴るのが「除夜の鐘」ですが、時間を日中にしたものを「除日の鐘」あるいは「除夕の鐘」などと呼ぶようになりました。

なんとも耳慣れしない感じですが、その内これも浸透してくるのでしょうか。

 

除夜の鐘騒音問題は、、個人的には、年に一度のことを苦情のように言うのはおかしな事だと思いますが、昔と今では、お寺周辺の環境が変わっているところもたくさんあるのでしょうね、遠くに聞こえる鐘の音は風情だと感じ、間近で聞こえる鐘の音はうるさくてたまらない、そんな感情になるのでしょうか。

その地に慣れ親しんで、お寺にも親交があれば苦情とはなりにくく、その逆では苦情にある、そんな感じもします。

福岡市・東長寺の場合

福岡市にある、東長寺も、昨年から午後6時に鐘をつくようになりました。

東長寺は、1000年以上の歴史あるお寺で、日本最大級の木製仏像や五重塔があり、博多の人気観光スポットでもある、壮大なお寺です。

写真提供:福岡市

年越しの名所の一つとして、毎年多くの人が訪れます。

そんな東長寺の立地は、JR博多駅から延びる大通り沿いで、福岡の繁華街からも近く、周りはオフィスやマンションが立ち並んでいます。

地元民以外の住人も多く住む場所で、数年前から周辺住民からの苦情の電話が入るようになったそうです。

また、大晦日にお手伝いをする方には高齢の方が多く、深夜作業に負担がでていたそうです。

そんな背景から、夜11時半からついていた鐘を、昨年から午後6時に変更されました。

除日の鐘に変えたことによるメリット

深夜に鐘の音が響かなくなったのは、なんだか寂しい気がしますが、時間を早めた事によるメリットがでたそうです。

東長寺は場所柄もあり、年末のカウントダウンを終えた若者達や酔った人も多く来て、深夜遅くまで騒々しくしていました。

それが、時間帯を早めることによって無くなったそうです。

 

日中にする事で、高齢者や子供でも来やすく参拝者が増えた、夜ほど寒くなくていい、照明も不要になる、などのメリットが言われています。

まとめ

1000年以上の歴史を持つお寺でもこうした対応をしており、今後、時間変更あるいは取り辞めにする所は増えそうですね。

大晦日の夜に鐘の音が聞こえなくなることを嘆く声もありますが、社会の変化に合わせ、やり方を変えて伝統を残していく、というのも大事なのだと思います。


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